昨晩の地震により被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
一刻も早く日常への復帰が叶うことをお祈りするとともに、避難所の在り方を含む、コロナ禍での災害対策について、文京区でも改めて備えを強化できるよう、議会活動を行ってまいります。
まだ余震が続く可能性があるとのことですので、改めて家具の転倒防止などの備えを確認し、注意してください。
2月9日(火)より、文京区議会2月定例議会が始まりました。
文京区議会では毎年、年明け初の本会議である2月定例議会の初日に、区長が新年度の施政方針を述べます。
今回も開会初日である9日に、施政方針が表明されました。
2021年度予算案の編成に関して、
・感染症の収束や景気の先行きが見通せない中、文京区の財政基盤は、今後複数年にわたり厳しい状況に直面する見込み
・予算編成にあたり、
①感染症対策と社会経済活動の両立を図るための予算
②「文の京」総合戦略に掲げる主要課題等の解決に向け、戦略的な施策を展開するための予算
を優先して編成した
・喫緊の課題を迅速かつ着実に解決するための実効性の高い施策を重点施策とした
・限られた財源の中で、事業の選択と集中、職員の創意工夫により、社会状況の変化に対応しながら、時機を逸することなく効率的かつ効果的な事業を実施する
などの内容が述べられました。
この施政方針に対し、明日2月15日(月)14:00より、会派を代表し、田中和子議員が代表質問を行います。
生中継もありますので、お時間ある方はぜひご覧ください。
予算案とともに発表された2021年度の主要事業の中に、「Society5.0の教室」プロジェクトがあります。
文京区ではこれまで、国が推進している「GIGAスクール構想」により、小中学生に1人1 台タブレット端末を配備できるよう準備を進めてきましたが、そのような中、昨年の休校措置により、オンライン授業の効果や課題が明らかになりました。
休校措置解除後の昨年の6月定例議会において、オンライン授業の課題や、オンライン授業を活用し不登校の児童・生徒へホームスクーリングの機会を創出してほしいという趣旨の一般質問を行いました。
実際に昨年の休校期間中に不登校のお子さんがオンライン授業でみんなと同じ学習をすることができたという実績もあったそうで、
・ICTを活用することでこれまでにはない指導が可能となるため、個別指導や不登校への対応など、さらなる活用を検討していく
・不登校支援においては、「学校に登校する」という結果のみを目標にすることなく、「社会的自立」に向け、一人ひとりの状況に合わせた学習のあり方について、検討していく
などの前向きな答弁をくださっていました。
そして、今回の「Society5.0の教室」事業概要に、以下のように「ハイブリッド授業を多様な学びの一つと位置付け、近年増えている不登校児童・生徒の教育機会を保障し、学校復帰や社会的な自立につなげる」という方針が盛り込まれ、区長施政方針でも表明されました。
実際に不登校の状態にあるお子さんの保護者の方から、切実なお声を寄せていただいたこともあったので、この施策が盛り込まれたこと、とても嬉しく思います。
(予算案は他に様々な疑問点や課題と感じることもあり、3月に予算審査があるので、各項目について議論を深めた後に賛否を決定します。)
タブレット端末の導入には、各家庭への負担軽減措置や、教職員の研修なども必要であると考えています。
タブレットの導入で子どもたちの学びや成長がさらに豊かになるよう、今後も現場のお声を伺いながら、議会活動を行ってまいります。